息子が初めて入院してしまった時の話を書きます。最初に結論を書いておくと、深刻はオチではないので安心ください。(多少汚い話がありますので、そこは注意ください)
その日は休日で、夕方に外で水遊びをして、家に帰ってそのまま一緒にお風呂に入りました。息子の頭を洗っているときに、「いて!いて!」と最近覚えた「痛い」という言葉を、お腹をおさえてつぶやきはじめましたのが始まりでした。その場では「いたいの?大丈夫?」と聞いたものの、洗い終わって湯船に入ったのですが、どうもいつもより不機嫌だし、湯船に入ってからも頻繁に「いて!いて!」と言うので、ささっと済ましてお風呂から上がりました。
その後、夕食をあげていると、また「いて!」と言いながらお腹を押さえ、踏ん張り始めました。なるほど、便がたまっていたから、それを出すために痛がってたのかなと納得し、しばらくすると無事に便が出たので一安心しました。ところが便の後始末をしてから、夕食を再開していると、また「いて!」と言い始めたのです。癖でいて!と言ってるのかと思い、「もう痛くないでしょ」と言って、まだあまり真剣に捉えなかったのですが、頻繁に言うのが気になって、おむつの中を見てみると、ちょっと赤いようにも、薄いピンク色にも見える、水みたいな便が出ていました。
「あれ?」と思ったのですが、さっきの残りが出たのかな?と思い、取り急ぎおむつを替えました。しかし、まだ「いて!」と言ってきます。後からお風呂に入った妻が出てくると、その状況を伝えて、もう少し様子を見て、まだ痛がって、変な便が出るようであれば病院に行こうということにしました。
そして、20~30分様子を見ていたのですが、やっぱり少し痛がって微妙に赤色混じりの便がでてきました。幸いなことに休日でも開業している小児科を知っていたので、念のためそこに行くことにしました。この時点では、便秘気味だったし、硬い便が出た影響でどこか裂けてしまった箇所から血が混じったのだろう、念のため、それを確認してもらって、安心しようぐらいの感じで深刻にはとらえてませんでした。
小児科に行って息子の容態を見せると、とにかく息子が最初から泣くわ喚くわの大騒ぎで、まともに診察を聞けないので、とりあえずお医者さんとの対話は妻に任せて、私は息子を抱っこして診療所を出てあやしていました。最初は数分すれば診断も終わってすぐ呼ばれるのかなと思ったのですが、全然呼ばれる気配がありません。
おかしいな?と思いながら、ちょっと様子を見に行くと、どうも怪しい雰囲気が漂っていて、お医者さんも息子の様子をしきりに伺ってきます。そこで伝えられた診断の結果としては「腸重責の疑いを捨てきれない」ということでした。ここで腸重責の詳細は書きませんが、とにかく早く処置をせずに放置すると危ないもの(最悪は手術もある)らしく、話を聞いて焦りました。
そこの小児科では詳細の診断ができないため、もっと大きな病院に行くための紹介状を書いてもらい、そのままの足で直行することになりました。妻の運転する車に乗ってる最中は、病院の様子とはうってかわって息子は至っておとなしく、何か大きな病気を抱えてる様子はなかったです。特にお腹を押さえて「いて!」ということもありませんでした。
お医者さんが「腸重責の疑いを捨てきれない」と判断した理由の一つは「泣き方が普通ではない(ように見える)」ためだったのですが、正直言って、親的には「よくある範囲内の泣き方」に見えてました。後からの笑い話になってますが、とにかくうちの子供は泣き方が大げさだし、2歳が近いというのに、医者(知らない人)と対面しただけでこれだけ泣くのは、たぶん普通ではないのでしょう。もしも、最初の診断で全然泣かずに終われば、大きな病院に行くこともなく、入院もしなくて済んだかもしれません。
そのまま大きな病院に直行すると、簡単な説明があってからお腹の超音波検査が始まりました。これで白黒はっきりする(きっと腸重責ではないと判断される)と、まだこの時点でも希望を持っていたのですが、相変わらず息子は暴れまくって泣きわめくので、超音波でもちゃんとした状態を確認できません。
四苦八苦して調べた結果、下された判断はやっぱり腸重積ではないと断定はできないので、腸重積と仮定しての処置をしましょう、そのためには1日入院してもらう必要があるとのことでした。コロナのご時世ですから、親でさえ付き添い(同室にいられる)できるのは1人だけで、他は面会もできないということでしたので、妻が付き添い私は帰ることになりました。
ここで、本当に失敗したと思ったのは、そもそも最初の小児科に行く前からあまり大事に至ることを想定しておらず、自分の財布や会社用の携帯電話を家に置いてきた(ほぼ手ぶらできた)ことです。時間的にも終電が見えているような時間で、状況に焦っていたのもあって、一旦家に帰って、こういう状況なので、明日は休みますと会社に連絡しなきゃと思い立ち、すぐにタクシーで帰ったのですが、冷静に考えるとそこまで焦ってすぐに家に帰る必要はなかったです。(帰らないと会社に連絡できない状態だったのが原因ですが…)
帰ってからは妻と連絡を取りながら、入院に向けた準備を深夜に始めたのですが、家のものがどこになにがあるのかちゃんと把握してないのと、いろいろあった疲労で頭がまわってないのとで、ものすごく非効率な準備になりました。誰だって突然子供が入院になったら焦るとは思いますが、もっとテキパキできるように反省しなければなりません。(こんなこと二度とないに越したことはありませんが)
ようやく準備を終えて、腸重積のことを調べたり、茫然としていながらで時間が過ぎ、妻が2~3時に家に帰ってきて、少しだけ仮眠をとってまた朝に迎えに行きました。息子が寝たのは1時過ぎだったようですが、なんともう朝5時には起きていたようです。パニックになっていたでしょうね。
かえってきた息子は、なんの問題もなく元気そうでした。最終的には、やっぱりただの便秘による出血だったのか、一瞬でも腸重積の症状になって、それが自然になのか、病院の処置によって回復したのかはわかりませんが、今日に至るまで、同じような症状は起きてません。
息子にとっては成長した時にもたぶん覚えてない出来事と思いますが、親にとっては初めて息子が入院した出来事として忘れられない思い出ですね。それでは、また、今度はもっとハッピーなネタをレポートできれば。
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